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  • 執筆者の写真KAZUKI

乗り味を変えたいお客様へ...

更新日:2021年4月9日


三連休はいかがお過ごしでしたか?土曜日は天気が崩れましたが、日・月といい天気が続きましたね!ツーリングに行かれた方も多いかと思いますが、ありがたいことにBURNはバタバタと営業しておりました!


ってなわけで!今回もボアアップです!最近、ボアアップ関連が続きます!

今回はTC96エンジンにS&S&から出ている110ciのボアアップkitを取り付けていきます!このボアアップkitの圧縮比は、STOCKヘッドとの組み合わせで10.5:1となります。


はい!では、まずはバラしていきます( ´ ▽ ` )ノ



さて、このまま組んでいきたいところですが...


脇道にそれます...!


下の写真は、シリンダーのクランクケースに入るスリーブの部分なんですが...

なにが違うか、わかりますか?( 写真 左:STOCK 右:S&S 110ci )



新しい方がめちゃめちゃ薄いんです... そのため、置くときは写真のように置かないと曲がってしまう恐れがあります... しかーし!薄いのには理由があります。昔からある110ciのボアアップkitは、STOCKのものより外径が大きいので取り付ける際にクランクケース側を削って広くする(ケースボーリング)必要がありましたが、最近出たkitのシリンダーに関しては、高強度のシリンダーライナーになっているのでケース開口部に無加工でフィットします!「薄いんだから耐久性悪いんじゃないの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、耐久性もしっかりと保証されているので安心して乗っていただけます。


こちらが比較写真↓( 写真 左:STOCK 右:S&S 110ci )


そして、もうひとつ!


ボアアップ以外に取り付けたものがこちら↓

JAGGから出ているファン付きオイルクーラーです!

ボアアップするとき、一緒に考えなくてしまうのがエンジンの温度上昇ですね。エンジンが暑くなるとオイルの温度が上がってしまいます。オイルの温度が過度に上がってしまうと、オイルの役割である「潤滑」・「冷却」・「清掃」の役割を満足に果たすことができなくなってしまいます。

また、もともとハーレーは空冷タイプのエンジンで、オイルが冷めづらい構造なので、渋滞にはまってしまったり、都内で街乗りをすると、信号が多くてストップ&ゴーの連続でエンジンに風が当たらなかったりという状態だと決してエンジンに良いとは言えません...

そのため、オイルクーラーをつけて予防しようという考え! 愛車のことを思ってのカスタム。良いですね( ´ ▽ ` )ノ


さてさて!

話は戻りまして... 組んでいきますー!



さささっと!組み終えたところで、ここでこのシリンダーのワンポイント!

S&Sのマーク!当然ですが、写真では逆さですがつけたら正常の向きになりますよ!

ただ、プッシュロットを付け、カバーもつけたらなかなか見えない位置にあるのであまり主張はしていないですが、そのデザインもなかなか渋くて良いですよね!

僕はこの方が好きです(⌒▽⌒)


そして!

今まで、お伝えしていなかったのですが...


ThunderMaxを取り付けている車両は、そのあとのマップの作成も大事になってきます。

ただ、これはある程度の段階を経ての行程です。慣らし前の軽い慣らしといいますか...

お客様に慣らしで使っていただく回転域のマップを書き込みます。

こんな感じで↓

今まで紹介したボアアップ車両すべてこの行っておりますのでご安心を!

これをして、ようやくお客様に引き取りにきていただける状態になります(⌒-⌒; )


このBLOGの投稿をする前に、慣らしを終えてご来店いただけたので、グラフと仕様を最後にご紹介させていただきますー!


青線(ボアアップ前)


MAX POWER:87.19PS  MAX TORQUE:12.56Kg-M


シリンダー :STOCK { TC96( 約1573cc )}

  ヘッド  :STOCK

 ピストン :STOCK

  ECM  :ThunderMax

カムシャフト:RED SHIFT 575

 マフラー :D&D 2in1


赤線(ボアアップ後)


MAX POWER:105.12PS  MAX TORQUE:16.10Kg-M


シリンダー :S&S 110ci( 約1802cc )

  ヘッド  :STOCK(ポート加工)

 ピストン :CARRILLO(ドーム・トップ)

  ECM  :ThunderMax

カムシャフト:RED SHIFT 575

 マフラー :D&D 2in1


最大トルクが16Kg-Mオーバー... これは、何と言っても組み合わせが抜群だからですかね... 110ciのシリンダー(圧縮比が10.5:1の)にカムシャフトのRED SHIFT 575、排気効率の良いD&Dの2in1、そして、その制御をしっかりしてしまうThunderMax!!馬力やトルクをただあげるだけであれば、ボアアップやカム交換するだけで良いかもしれませんが、せっかくするのであればやはり良い組み合わせでやることが本来の力を発揮させることに繋がるんですね!


最後に車両ですー!

夜の撮影だったので、普段とは違う色になってしまっていますが、本当はグレーというか銀というか... な色をしたDYNAです!


にやにやされながら慣らしを終えての戻ってこられたので、気分上々だったのだと思います!喜んでいただいてよかったです!


では、また次回に!

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