'06 FXDLI
同一車両での段階的な変化をご覧ください。
STEP 1
緑線 : STOCK POWER 44.92PS
STOCK TORQUE 7.85kg
インジェクター:25°
'04モデルから'06モデルまでのTCは点火時期の影響でトルクの落ち込みが特に顕著に見られます。
'06モデルに関しては前期と後期でインジェクターサイズ(噴射角度)が異なっており、このグラフの車両は後期の25度です。
ThunderMaxへの交換時は後期の25度の方が断然調子が出ます。もし前期の8度が付いていたら後期の25度へ交換をお願いします。'06モデルでThunderMaxを取り付ける時は必ず確認するポイントです。
STEP 2
青線 : TUNED POWER 65.77PS
TUNED TORQUE 9.50kg
STEP 3
赤線 : TUNED POWER 70.97PS
TUNED TORQUE 10.20kg
インジェクター:25°
ECM :ThunderMax
A/C :S&S ハイフロー
マフラー :Thunderheader
まずステップ1とステップ2で顕著に現れていたTORQUEの谷をチェックして下さい。
開け始めから線が立ち上がり、緩やかに弧を描いて4000回転弱でピークを迎えています。これは、ThunderMaxによる点火時期の適正化と、ピンポイントでの細かな燃調の打ち込みにより2in1特有の谷は修正されほぼフラットなTORQUEカーブになっています。高回転域での出力の向上はもちろんですが、常用回転域でここまで変わるとまるで別のバイクです。
インジェクター:25°
ECM :STOCK
A/C :S&S ハイフロー
マフラー :Thunderheader
STOCKのECMに対してとても抜けの良いマフラー(フルエキ)を付けたグラフです。
元々あったトルクの停滞ポイントがとても大きな谷となり、扱い難さを増してしまいました。たまに耳にする「上は回るけど下はちょっと痩せたかな」はご自身の思っている以上に痩せているかもしれません。2500回転くらいからパワー、トルク共に立ち上がって来ていますが、そこまでの谷があまりに大きなマイナスです。これを踏まえてステップ2をご覧下さい。